これまでに援助してきた活動の紹介

グレイトブリテン・ササカワ財団は幅広い分野にわたって行われる日英両国間の交流事業に対して、助成支援を行っています。当財団が支援する主な分野は:芸術・文化、人物・社会交流、日本語教育・日本研究、医学、科学・技術・環境、スポーツ、青少年交流・教育などです。当財団が助成支援した全ての事業については、当財団の年次報告書に一覧が記載されています。


   
写真:©ヴィクトリア&アルバート美術館、ロンドン / 山本寛斎
当財団東京事務所はヴィクトリア&アルバート美術館にて開催された山本寛斎氏によるファッションイベント「ファッション・イン・モーション:山本寛斎」を助成しました。今回のショーは山本氏のこれまで20年間ファッションデザイナーとして活動してきた集大成となりました。
  河豚の胎芽 写真:©Gareth Fraser博士
当財団はシェフィールド大学と東京大学大学院理学系研究科付属三崎臨海実験所による草河豚に関する共同研究を助成支援しました。河豚の胎芽に巧妙な遺伝子技術を使って、河豚の歯の生え変わる仕組みについて調査するこの研究は、将来人間の歯科治療に大きく役立つことが期待されます。
  ヨコハマトリエンナーレ2014 マイケル・ランディ氏作品 'Art Bin' 2010/2014
写真:©KATO Ken
当財団の東京事務所からの助成を受けて、英国人アーティスト、マイケル・ランディ氏による‘Art Bin’がヨコハマトリエンナーレ2014に展示されました。この‘Art Bin’は失敗作となったアート作品を「捨てる」美術のための巨大なゴミ箱で、2010年にサウス・ロンドン・ギャラリーにて初めて展示された作品です。


   
英国弘道館ジュニアチームがあつぎ国際剣道祭に参加しました。
写真:厚木剣道連盟
英国の剣道チームが日本で開催された様々なレベルの選手権に参加しました。日本人選手と交流をしながら、多くの指導を受けることが出来ました。
  写真:Alastair Macdonald
当財団のバターフィールド基金を受けて、車椅子対応車両などの様々なものにユーザー中心設計の改良や技術介入をすることでどれだけ高齢者が生活しやすい社会を築けるかについてグラスゴー美術学校と立命館アジア太平洋大学が共同で研究を行いました。
  写真:クリフトン・サイエンティフィック・トラスト
クリフトン・サイエンティフィック・トラストは日英若手科学者を対象としたワークショップを2001年から開催しており、当財団もその頃から定期的に支援をさせて頂いています。このワークショップでは英国と日本の高校生は国際的な環境下で共同研究し、対話や討論を通して最先端の科学技術を学びます。


   
黒川良一「unfold」2016 写真:Brian Slater
当財団の助成を受けて、リバープールで開催されたFACTに、日本人オーディオ・ビジュアル・アーティスト、黒川良一氏による初個展「Unfold」が参加しました。この展示会では、いかに星団が形成されるかを示す、天文学者によるデータに基づいて制作されたアートが展示されました。展示会と同時に公開講座、アーティストによるトークイベントやワークショップも開催されました。
  横浜都橋 Matthew Walker, 2015
当財団からの助成を受けて、マンチェスター大学の大学生が、東京オリンピックが開催された1964年に作られた、横浜市都橋商店街を通して、社会的空間の変化について調査しました。
  福島県農業総合センター果樹研究所にて放射能探査を実施
写真:David Sanderson教授
当財団の助成を受けて、英国地図協会は東北地震及び津波をもとにした災害被災後の様子を伝えるワークショップを英国各地の学校で開催しました。このワークショップは英国におけるカリキュラム・モジュール“Restless Earth”に補足するためのものとして企画されました。また、福島の原発事故を受けて、スコットランド大学環境研究センターの専門家が日本の主要関連施設を訪問し、彼らの持つヨウ素加速器質量分析についての専門知識を提供しました。




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その他の事業

通常の助成事業とバターフィールド基金の他に、当財団は幾つかの自主事業を行っています。


  ホワイトヘイブン・アカデミーの学生と清水寺住職様

当財団は2002年から毎年英国のセカンダリー・スクールの生徒のための日本訪問スタディ・ツアーを開催しています。日本に滞在中は日本人家庭にホームステイし、日本の高校、老人ホームや京都の寺院を訪問し、また日本の最新技術の施設を見学したり広島の原爆被爆体験者のお話を聞くなどの体験を行います。英国での生活や文化との違いを日本で体験することで、毎年このプログラムに参加する子供たちはより広い視野を持ち、自分に自信を持つことができることでしょう。
ササカワ日本研究奨学金プログラム

  英国の日本大使館にて行われたササカワ日本研究奨学金の設立を祝うレセプションにて、SOAS大学院生、Lois Barnettさんがスピーチをされました。

日本財団からの助成を受けて、英国の大学における日本研究奨学金プログラムが5ヵ年事業として2014年から始まりました。年に30名ほどの大学院生が奨学金を受けることが出来ます。また、この奨学金プログラムとは別に、博士号取得のため日本に調査訪問を希望する大学院生に旅費として£1,000まで助成しています。

ジャパン・エクスペリエンス・スタディ・ツアー

  日英グローバルセミナーにて林景一元駐英特命全権大使、日本財団、田南常務理事、英国王立国際問題研究所、Robin Niblett所長による開会のご挨拶
写真:© Matt Link / Chatham House

5ヵ年事業として始まったこのグローバルセミナープログラムは、日本財団からの助成を受けて、英国王立国際問題研究所と共同で2013年より開催しています。この事業では日英に関わるグローバルの諸課題を討議し、その上で日英両国がどのようにそれらの課題に共同で取り組めるかについて政策提言を行うことを目的としています。


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