これまでに援助してきた活動の紹介

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芸術・文化

助成を求める芸術・文化の事業が非常に多く、当方では広い目標を持ち、多くの人々・地域に強いインパクトを与えるようなプロジェクトを支援していきたいと考えています。


リーズの環境芸術家Trudi Entwistle氏は1,000ポンドの助成を受けて鎌倉に1ヶ月間滞在しました。2002年4月に鎌倉の寺院内にてインスタレーション“Translating Place”を展開しました。

「日本で1ヶ月間滞在した結果を評価され、帰国後リーズ・メトロポリタン大学にて講演を依頼されました。また最上アート・フェスティバルにも招待され、日本を再び訪れることが出来ました。」


原デザイン協会が開催した“Re Design”展は建築、グラフィックデザイン、商品デザイン、照明デザイン、写真、ファッション及び文学等各分野で活動する独特な芸術家32名を世界各国から集め、それぞれの生活において平凡で日常的な物を30品提示してもらいました。出国スタンプ、ゴキブリ捕り、ティーバッグ、ティッシュをはじめ、様々なものが提示されました。

「この展示会によって、提示されている品物の使い方を通して日英両国のわずかな文化の違いを見ることが出来ました。そしてこの展示会を通してグラスゴーのライトハウスと東京の日本デザインセンターの絆はより強くなることが出来ました。」

近年、漫画は日本の文化として最も人気のある分野の1つですが、日本語を理解出来ない外国の人達が漫画の原物を読むことはとても難しいです。ロンドン のボーイチャイルド・プロダクションでは、日本のオリジナル漫画の翻訳を含 む“Manga Mover”の初版を発行しました。また、ロンドンのインスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アートは、当財団からの助成を受けて、 ComICA イベントに日本人漫画家、松本太陽氏を招聘しました。


ガーデナーズ・エクスチェンジ・トラストは当財団の助成を受けて、英国で一番有名な日本庭園を持つタットン・パークの英国人庭師を京都の辻井ランドス ケープ・カンパニーに派遣することが出来ました。また、当財団はジャパニー ズ・ガーデン・ソサエティがRHSチェルシー・フラワー・ショー2004で日本庭 園を制作することを支援出来たことを嬉しく思います。モーリーン・バスビー氏によってデザインされた庭は、金賞を受賞し、多くの訪問者及びマスコミを 魅了しました。

 

写真家でありデザイナーでもあるビル・ティンギー氏は、ここ数年にわたって日本の工芸を研究し、交流事業を行ってきました。今回は英国人木地師、デイ ビッド・ウッドワード氏を山形県の木地師、佐竹康宏氏のもとに派遣しまし た。佐竹氏の協力のお蔭で、日本工芸独特な技法について取材することが出来ました。また、グレイトブリテン・ササカワ財団東京事務所からの助成によ り、この派遣事業の第二段が実現しました。第二段では佐竹氏が英国を訪問 し、作品展及びワークショップを開催しました。

グレイトブリテン・ササカワ財団の支援のもと、2004年に出版された本:ジャパン・ソサエティによる「英国における日本芸術コレクションガイド」(グレゴリー・イルヴァン編集・HOTEI PRESS出版);「英国美術の創造者達」(桜井武氏著・形文社出版);「倫敦塔」(夏目漱石著・ダミアン・フラナガン訳・ピ ーター・オーエン出版)
当財団による出版への支援は、日英両国が相互理解をはかるための大切な要素 の1つです。

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