グレイトブリテン・ササカワ財団(当財団)は、小口助成金に加え、医学・健康分野における優れた研究やプロジェクトを支援する「バターフィールド基金」の申請を年1回受け付けています。本基金では最大10,000ポンドの助成を行っており、さらに申請者は、最長3年間にわたり年間最大10,000ポンド(総額上限30,000ポンド)の助成を受けられる継続プロジェクトへの申請も可能です。
基金の目的
バターフィールド基金は、日本と英国の保健・医療分野における交流と協働を促進することを目的としています。本基金は幅広い分野を対象としており、医療に関する科学的、臨床的、社会的、経済的な課題に取り組む研究やプロジェクトを支援します。特に日本と英国の研究者、医療従事者、政策立案者、行政・組織運営に携わる専門家、ならびに非営利団体の関係者が、知識や経験を共有し、相互に学び合うことを重視しています。こうした交流を通じて、新たな知見や革新的なアプローチの創出につながる機会を提供したいと考えています。
バターフィールド基金における主な審査基準
申請にあたっては、特に以下の点が重視されます。
- 提案される研究または協働のテーマが、日本と英国の双方にとって有益かつ関心の高いものであること。
- プロジェクトに日本と英国の両国のパートナーが参画していること。
- 申請者およびプロジェクトパートナーと同一機関に所属していない、信頼できる推薦者による推薦を受けていること。
- 受入機関またはパートナー機関から、プロジェクトの実施に必要な施設・設備等が提供されることを示す証明があること。
上記1および2の要件を満たし、かつ医学・保健分野を主たる対象とするものであれば、研究・協働の分野に特段の制限はありません。
助成金は、渡航費や滞在費のほか、会議開催費、出版費など、プロジェクトの実施に必要な経費の一部として使用することができます。
助成金の対象外となる費用
助成金の申請および支出には、以下の費用を含めることはできません。
- 実験用消耗品
- プロジェクト参加者への給与または人件費の補助
- 資材の購入費
- 設備投資に係る費用(建物の購入、建設、維持管理など)
- 当財団による助成決定前に発生した活動費用(プロジェクトの活動はすべて助成決定日以降に実施される必要があります)
応募資格
申請者は、原則として関連分野における研究実績を有していることが求められます。ただし、健康・医療分野の実務家、管理者、ケア提供者などで、日英間の組織的な協力関係の構築や、出版を目指した比較研究の実施を計画している場合も応募対象となります。
また、これまで日英間の協働プロジェクトに携わった経験のない方を優先して選考します。特に、キャリアの初期段階にある研究者や実務家からの応募を歓迎します。
応募方法
申請締切は毎年12月1日、採択結果は翌年3月に通知されます。
※2026年以前は申請締切を12月15日としていましたが、現在は12月1日に変更されていますのでご注意ください。
必要事項を記入した申請書に、以下の情報および必要書類を添えて、英国事務所までご提出ください。
プロジェクト概要
申請書には、以下の内容を含むプロジェクト概要を記載してください。
- 一般の方にも理解できる、150語以内の要約(エグゼクティブ・サマリー)
- プロジェクトの実施スケジュール
- 参加者の概要および役割
- 受入機関またはパートナー機関から提供される施設・設備等の内容
- プロジェクトの意義および独創性・革新性
- 期待される成果、評価方法、および波及効果
- 予算計画
添付資料
申請書には、以下の資料を添付してください。
- 日本および英国のプロジェクト・パートナーからの確認書または招聘状
- プロジェクト・パートナーの履歴書(CV)
- 倫理審査承認書(該当する場合)
- 専門的見地から申請内容を評価できる推薦者2名による推薦書
(推薦者は、いずれもプロジェクト・パートナーと異なる機関に所属し、かつ当該プロジェクトに直接関与していないことが必要です。)
推薦書について
推薦者は、推薦書の中で特に以下の事項について言及してください。
- 申請者が、提案されたプロジェクトを遂行するために必要な資格、知識および経験を有しているか。
- 研究計画またはプロジェクト提案が科学的に妥当であり、適切に設計されているか。
- 倫理的な課題が想定される場合、それらに対して適切な配慮や対応がなされているか。
- プロジェクトの成果が、保健・医療分野におけるケアや治療の改善に実践的な貢献をもたらす可能性があるか。
- 日本との連携がプロジェクトの価値を高め、日英双方にとって有益な成果につながると考えられるか。
応募資格や申請手続きに関するご質問は、当財団のよくある質問ページをご参照ください。また、ご不明な点がございましたら、grants@gbsf.org.uk までお問い合わせください。
バターフィールド基金採択者の皆様へ
助成金を一括で受ける1年間のプロジェクトについては、プロジェクト完了後3か月以内に、活動またはイベントに関する簡潔な報告書を当財団へ提出していただく必要があります。報告書には、助成金が交付された目的に沿って適切に使用されたことを示すとともに、プロジェクトの成果やその影響について記載してください。また、助成金の支出内訳を添付して提出してください。
助成金を複数回に分けて受ける2年間または3年間のプロジェクトについては、第2回目以降の助成金の支払いは、年次進捗報告書の提出および承認後に行われます。
年次進捗報告書には、前年度に実施した活動の概要、助成金の使用状況および支出実績、ならびに翌年度に予定している活動内容と資金使途計画を記載してください。
また、本助成金による支援を受けた研究成果、出版物、報告書、発表資料等を公表する際には、グレイトブリテン・ササカワ財団の支援を受けたことを明記していただきますようお願いいたします。
プロジェクトに関する情報をソーシャルメディア(X、Facebook、LinkedIn)で発信される際は、ぜひ当財団の公式アカウントをタグ付けしてください。また、プロジェクトの進捗や成果に関する最新情報を電子メールで共有していただくことも歓迎しております。
特に、当財団の年次報告書や広報資料への掲載にご協力いただける写真や参加者の声、プロジェクトを通じて得られた経験・成果に関するコメントをお寄せいただけますと幸いです。
グレイトブリテン・ササカワ財団は、バターフィールド基金において国立健康・ケア研究所(National Institute for Health and Care Research:NIHR)の非営利パートナー機関として登録されています。
このため、バターフィールド基金の採択プロジェクトは、NIHR Clinical Research Network(臨床研究ネットワーク)による支援の対象となる場合があります。
