グレイトブリテン・ササカワ財団翻訳賞
日本の散文は英国でますます注目を集めています。私たちはこの賞を通じて、翻訳の大切さと面白さを多くの方に知っていただき、日本語作品を楽しむ英語圏の読者が増えることを期待しています。
この賞は日本語の文学的価値と大衆性のある日本語の長編作品の英語への翻訳に対して贈られます。受賞作にはは原語が英語でないことを感じさせないような、自然な読み心地を提供するものであることが期待されます。
3年連続となる今年も、英国の作家団体The Society of Authoursとの共同企画として、日本語文学の魅力を英語に伝える優れた翻訳を表彰します。
2025年度グレイトブリテン・ササカワ財団翻訳賞は、稲葉真弓著「ミーのいない朝」(Harvill Secker, Vintage, Penguin Random House)の英訳を手掛けたGinny Tapley Takemori氏が受賞しました。
今年の審査員には、リラ・マツモト氏、米田雅早氏、ヴィクトリア・ヤング博士の3名をお迎えしました。
ビクトリア・ヤング博士は受賞作について、
「翻訳が原作の持つ物悲しい美しさを自然に映し出し、個人的な回想録の形式を通じて、1970年代後半以降の東京郊外の移りゆく風景の中で、関係性、喪失、ケアの在り方を胸に迫る筆致で描いている」と評価しました。
次点(Runner-up)には、横溝正史著「悪魔の手毬唄」の英訳(Pushkin Press)の英訳を手掛けたBryan Karetnyk氏が選ばれました。
詳しくはSociety of Authorsの公式サイトにてご覧ください。
